時をこえて、またキミに恋をする。
おじいちゃんとおばあちゃんに尋ねると、古文書をパラパラとめくり、ある部分の説明を指さした。


「おそらく今回の時渡りは、完全なものではなかったのじゃな。ゆえに、宗治くんを元の時代に留める力がなく、2人とも戻ってきたのじゃろう」


どうやら、タイムスリップできる条件は『桜が狂い咲きした夜』だけではなく、あと1つあるんだそう。


それが、――満月。


『満月の夜』と『桜の狂い咲き』が同時に重なったとき、本来の救い人としてのタイムスリップの力が発揮されるのだ。

その条件を満たしたタイムスリップで、生まれ変わった宗治は元の時代に受け入れられる。


わたしと宗治がタイムスリップしてしまったあと、新たな古文書にそのことが書かれてあるのを見つけたんだそう。


「満月って、なんだよ…!そんなの聞いてねぇよ!」
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