時をこえて、またキミに恋をする。
うなだれる宗治。


宗治にとったら、たまったものではないだろう。

再び好きな人と出会えたと思ったら、また引き離されるだなんて。


「だが…都美。1つ注意が必要じゃ」

「注意って?」

「満月の条件を満たした時渡りで、宗治くんは完全に元の時代へ戻ることができるじゃろう。じゃが、その強すぎる力は、都美でさえもその時代に留めてしまう可能性があるのじゃ」

「わたしも…幕末の時代に?」

「そうじゃ。こちらとあちらを絆ぐ扉となる木のうろは、一度しか光らん。それを逃してしまったら、もうこっちの時代には戻ってこれんということを忘れるでないぞ」


おばあちゃんの忠告に、わたしはごくりとつばを呑んだ。


わたしはあっちの時代の人ではないから、宗治を送り届けたあと、勝手にこっちに戻ってくるものとばかり思っていたけど――。
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