時をこえて、またキミに恋をする。
いつもみたいに愛想よく断ってくれたらよかったものの――。


「いや、俺、びぃといねぇと死んじまうから」


と言って、わたしの肩を抱き寄せた。


宗治の胸板に頬が押しつけられて、予想もしていなかった行動にドキッとしてしまった。

だけど、それが宗治狙いの女の子たちから鋭い視線を浴びることになってしまった。


「死んじゃうって、宗治くんってそんなに高倉さんのことが好きなの…!?」


宗治は『死ぬ=消える』という意味で言ったつもりだろうけど、そんなことを周りが知るはずもない。


「なにあの2人…、いとこ同士じゃないの?」

「距離、近すぎない!?」

「…まさか!宗治くんの好きな人って、高倉さん!?」


女の子たちが口々に言っているけど、そういうことには鈍感な宗治の耳にはまったく聞こえていない。
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