時をこえて、またキミに恋をする。
「俺から絶対に離れるなよ」


宗治はかがんで、わたしと目と目が合うようにして言った。


…そんな言葉、彼氏でもないのに言わないで。


離れたら消えてしまうから、そう言っているのはわかっている。


でも、そんな言い方されたら…。

ちょっとだけ期待してしまうから。


宗治はわたしの気持ちなんておかまいなしに、自由行動を楽しんでいた。

昔からあるお城やお寺を訪れた際は、とても感激していた。


「すっげー!俺の時代と変わんねぇじゃん!」


興奮した宗治が周りを気にせずそんなことを言うものだから、七海が不思議そうに首をかしげていた。


「“俺の時代”…って?」

「そ…それはね!たぶん、『俺の地元』と言い間違えたんじゃないかな…!?」

「あ〜、なるほど。宗治くんの地元にも、お城やお寺があるんだ」
< 141 / 279 >

この作品をシェア

pagetop