時をこえて、またキミに恋をする。
焼きそば、フランクフルト、かき氷、チョコバナナと、気になったものを買っては食べまくる。


せっかく2人きりだというのに、ムードもなにもない。


…まぁ楽しんでくれているなら、きてよかったけど。


「都美!あっちにもなにかあるぞ!」

「あっ…、ちょっと待ってよ…!」


人混みの中を勝手に先に行くものだから、わたしはついていけなくて置いてけぼり状態に。


しょせん宗治は、花より団子。

わたしよりも、宗治にとって物珍しい食べ物のほうが優先だ。


今は、ベビーカステラの出店へまっしぐらだから、わたしはゆっくりとあとを追うことにしよう。

そうと思っていると――。


「都美もいっしょに行くぞ」


宗治がわたしの手をギュッと握った。


それは、とても自然でスマートで。

照れた表情で、チラリとわたしに視線を送る宗治。
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