時をこえて、またキミに恋をする。
わたしも朔も同じ気持ちだ。


だけど、それは宗治のためでない。


せっかく蘇ったというのに、こっちの時代で消える運命をたどるなんて…。

そんなこと、絶対にあってはならない。


「朔…。お前の気持ちはうれしいよ。だけど、どうやらお呼びがかかったようだ」


切なく微笑みながら、朔の頭をわしゃわしゃとなでる宗治。


「お前とゲームができて楽しかった。こんなにもおもしろいものが現代にはあるんだって感激した」


休みの日になると、朝から2人テレビの前に座ってゲームをしていた姿が目に浮かぶ。

それはまるで、仲のいい兄弟のようだった。


「それと、前に一度、傘でチャンバラごっこしたことがあっただろ?お前、なかなかいい筋してるから、また剣道してみろよ」


朔は涙を堪えながら、黙ってうなずいていた。
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