時をこえて、またキミに恋をする。
宗治がタイムリープしてきたときに着ていたものだ。


あのときは所々焦げていたり破れていたりしたけど、その箇所をお母さんがすべて繕った。


「おおー!まるで新しくなったみたいだ!ありがとう」


宗治の言葉にお母さんもうれしそうだ。


そうして、わたしと宗治は御神木の桜の木を振り返る。


元の時代へ帰るには、宗治だけでは帰れない。

わたしの救い人の力がないと。


「じゃあ、都美。頼む」

「うん…!」


赤紫色に光るうろへ――。


と思った、…そのとき!


「…都美っ!」


突然、後ろからお母さんに抱きしめられた。

わたしをギュッと抱きしめ、わずかに鼻をすする音が聞こえる。


もしかしてお母さん、…泣いてる?


「どうしたの…、お母さん?わたしはまた戻ってくるよ…?」
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