時をこえて、またキミに恋をする。
前も戻ってこられたから、今回もきっと大丈夫なはず。


しかし、お母さんは首を横に振る。


「…無理して戻ってこなくてもいいのよ。都美があっちの時代で宗治くんといっしょにいたいなら」


…え……?


「好きな人と離ればなれになるなんて、そんなの苦しいでしょ…?」

「で…でも、お母さんっ…」


お母さんも、もしわたしと離ればなれになったらと思って、今…涙を流しているんじゃないの?


「お母さんたちなら大丈夫…!好きな人といっしょにいて、都美が幸せならそれで十分よ。だから、都美がしたいようにしなさい」


お母さんはそう言うと、そっとわたしの背中を押した。


浴衣を着付けてもらっていたときのお母さんの会話を思い出す――。


『よかったわね。両想いになるだけでもすごいことなのに、時代を越えてお互いを好きになるなんて奇跡に近いことよ』
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