時をこえて、またキミに恋をする。
目の前に見えるのは、寝殿造りのお屋敷。


あれは、都子姫が住むお屋敷。


…本当に戻ってきたんだ。


…って、それにしても寒すぎる…!!


隣を見ると、甚平姿の宗治も同じように歯を震わせ、腕をさすっていた。


前にきたときとは違って、庭には花や草などの彩りはなく、季節は冬だということがわかる。

冷たい北風も吹いて、夏の浴衣姿のままやってきたわたしたちにとっては極寒だった。


いくら時空の歪みだとしても、季節くらいは合わせてくれないと体にこたえる。


「…そういえば、今日って何月何日なんだろう?」


日付どころか、今が何時なのかもわからない。

太陽が昇っているから、朝かお昼なんだろうけど…。


「宗治!宗治…!」


すると、屋敷の中から宗治を呼ぶ声が聞こえた。

この清らかで透き通るような声は、都子姫だ。
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