時をこえて、またキミに恋をする。
宗治は、その場で甚平の上から着物と袴に着替える。


「すぐに戻ってくるから」

「うんっ」


本当は寒さで凍えそうだけど、なんとか震える歯をおさえて笑ってみせた。


「姫!宗治ならここにいます!」


宗治が都子姫のもとへ駆け寄る。


「…宗治!さっきまで隣にいたと思ったら、急に神隠しのようにいなくなってしまったから…びっくりしたじゃないっ」


おそらく、宗治がこの時代にタイムスリップしてきたことによって、さっきまで都子姫のそばにいた宗治は今の宗治にすり替わったようだ。


「すみません。急用を思い出して…」

「とにかく、外は寒いでしょ?中で温まって」

「はい」


屋敷に上がるとき、宗治はチラリとわたしのほうを振り返ってくれた。

目が合い、わたしはうなずいた。



そのあと、戻ってきた宗治から包帯を受け取り、顔を隠して準備オッケー。
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