時をこえて、またキミに恋をする。
わたしは、この寒い中また行き倒れていた設定で屋敷に上げてもらうことができた。

生地が薄い浴衣から、厚手の着物にも着せ替えてもらった。


すべては優しい都子姫のおかげ。


「びぃ様!以前は突然いなくなられて、とても心配していましたの…!ご無事でよかった」


しかも、わたしのことも覚えてくれていた。


話の成り行きで日付を確認すると、驚いたことに、今日はお屋敷が火事になる前日だった。


今はまだお昼過ぎ。

宗治の記憶によると、火事は次の日の夜中だったんだそう。


まさに、この日のために帰ってきたと言っても過言ではない。


都子姫は、わたしのために部屋を用意してくれて、そこで宗治と作戦会議をした。


あと12時間足らずで、このお屋敷は…炎に包まれる。

だけど逆に言えば、それがわかっているならいくらでも対策が取れる。
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