時をこえて、またキミに恋をする。
壱さんの隣には、都子姫の姿も。


「どうした?壱」

「少し手合わせをお願いしたい。腕が鈍っては困るからな」

「そういうことならいいぞ。でも、その間姫から離れるわけには…」


宗治は都子姫に顔を向ける。


「私なら大丈夫よ、宗治。びぃ様といっしょに、2人の手合わせを見せてもらうから」


そう言って、都子姫はにっこりとわたしに向けて微笑んだ。

そのふわりとした愛らしい雰囲気は、同性のわたしでもキュンとするくらいかわいい。


わたしは、2人が刀の手合わせをする様子をお屋敷から都子姫といっしょに眺めることにした。

お菓子にどら焼きも出してもらって、それをつまみながら。


宗治と壱さんは都子姫の結婚相手の候補に上げられるだけあって、その剣術の差はほぼ互角。

もし壱さんが現代にきたら、宗治と同じで中学生の剣道の大会では無敵の強さだろう。
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