悪役令嬢にならないか?
彼女はダンスの基礎はできているが、お世辞にも上手とは言えないし、テンポも少し遅れていた。彼女の言い分は「学園に入学してから練習する機会が減ってしまいましたので」であったが、授業には社交の嗜みとしてのダンスのレッスンもあった。
そのときの彼女の様子を思い出すが、やはりダンスが得意とはいえないようだ。
彼女の苦手なところを見つけた途端、一気に親近感が沸き、人間味を感じた。
また、彼女にはエリーサの素行調査の他にもう一つ、頼みたい件があった。
きっかけはウォルグが彼女を悪役令嬢に誘った日。彼女のほうから、気になる書類を見せてきたのだ。
ウォルグはそれを預かり、兄と父親に相談をする。なにやらの不正なお金の行方を示す証拠に見えた。それらをかき集めると、今、父親が頭を悩ませているオスレム男爵の件へといきついた。
さらにエリーサからは、オスレム男爵令嬢であるミエルの話を聞いた。ミエルは手足に痣をたくさん作っているようだ、と。学園の授業でできた痣ではない。となれば、いつ、どこで、が問われる。
エリーサはミエルが意味もなく痛めつけられているのではないかと、心配していた。その情報はエリーサからリスティアへと伝わる。
ウォルグの言葉もあり、リスティアはミエルについても調べ始める。エリーサの素行調査とミエルの調査。それがリスティアに与えられた任務といっても過言ではなかった。
「ウォルグ様。ミエルさんは、オスレム男爵から虐待されている可能性が高いです。ですが、ミエルさんはけしてそれを口にはしません」
そのときの彼女の様子を思い出すが、やはりダンスが得意とはいえないようだ。
彼女の苦手なところを見つけた途端、一気に親近感が沸き、人間味を感じた。
また、彼女にはエリーサの素行調査の他にもう一つ、頼みたい件があった。
きっかけはウォルグが彼女を悪役令嬢に誘った日。彼女のほうから、気になる書類を見せてきたのだ。
ウォルグはそれを預かり、兄と父親に相談をする。なにやらの不正なお金の行方を示す証拠に見えた。それらをかき集めると、今、父親が頭を悩ませているオスレム男爵の件へといきついた。
さらにエリーサからは、オスレム男爵令嬢であるミエルの話を聞いた。ミエルは手足に痣をたくさん作っているようだ、と。学園の授業でできた痣ではない。となれば、いつ、どこで、が問われる。
エリーサはミエルが意味もなく痛めつけられているのではないかと、心配していた。その情報はエリーサからリスティアへと伝わる。
ウォルグの言葉もあり、リスティアはミエルについても調べ始める。エリーサの素行調査とミエルの調査。それがリスティアに与えられた任務といっても過言ではなかった。
「ウォルグ様。ミエルさんは、オスレム男爵から虐待されている可能性が高いです。ですが、ミエルさんはけしてそれを口にはしません」