わけあり男装近衛騎士ですが、どうやら腹黒王太子の初恋を奪ってしまったようです~悪役令嬢回避のつもりが、いつの間にか外堀を埋められていた件について~
その辺の令嬢であれば、ころっとその視線にやられてしまうだろう。
だがケイトはケビンであって、その辺の令嬢とは違う。むしろ、騎士だ。
「そうだな。悪かった」
しゅんと肩を落とした彼は、すとんと椅子に座った。
「ケビン。ケイト嬢と正式に婚約するまでは、側にいてくれるのだろう?」
捨てられた子犬のような潤んだ瞳で見つめられてしまうと「はい」としか言いようがない。
「殿下の婚約が決まるまでは……」
ケイトはそう呟く。
だが、ケイトがシュテファンと婚約するのは時間の問題だろう。彼は、どのようにしてケイトに愛を囁くのか。ケイトがケイトに戻ってしまったら、ケビンと同じように振舞ってはくれないだろう。
「ケイト嬢と結婚したいが、ケビンと離れるのは嫌だ。いや、ケイト嬢と結婚すれば、ケビンも漏れなくついてくるのか?」
「人をおまけのように言わないでください。私は、父の跡を継ぎます」
「やっぱり、辞めないでくれ」
シュテファンがひしっとケイトの腰に抱きついた。そのような場所に抱き着かれてしまったら、ケイトだって驚き声をあげてしまう。
だがケイトはケビンであって、その辺の令嬢とは違う。むしろ、騎士だ。
「そうだな。悪かった」
しゅんと肩を落とした彼は、すとんと椅子に座った。
「ケビン。ケイト嬢と正式に婚約するまでは、側にいてくれるのだろう?」
捨てられた子犬のような潤んだ瞳で見つめられてしまうと「はい」としか言いようがない。
「殿下の婚約が決まるまでは……」
ケイトはそう呟く。
だが、ケイトがシュテファンと婚約するのは時間の問題だろう。彼は、どのようにしてケイトに愛を囁くのか。ケイトがケイトに戻ってしまったら、ケビンと同じように振舞ってはくれないだろう。
「ケイト嬢と結婚したいが、ケビンと離れるのは嫌だ。いや、ケイト嬢と結婚すれば、ケビンも漏れなくついてくるのか?」
「人をおまけのように言わないでください。私は、父の跡を継ぎます」
「やっぱり、辞めないでくれ」
シュテファンがひしっとケイトの腰に抱きついた。そのような場所に抱き着かれてしまったら、ケイトだって驚き声をあげてしまう。