再びの異世界、可愛かった皇子様が俺様竜帝陛下になってめちゃくちゃ溺愛してきます。

「私が一緒にいます。私が、竜帝妃として一緒にリューを支えます」
「コハルが、一緒に……?」
「はい!」

 頷いて私は続ける。

「それに、私だけじゃないです。みんなだって一緒です」
「みんな?」
「メリーやローサ、それに竜の城に帰ればセレストさんたちお城の皆がいます。大臣たちも力になってくれますし、竜の帝国の皆がリューを支えてくれます」
「竜の帝国の、皆が……」
「はい。それに、他の国の王様たちだって、きっと何かあったら絶対にリューの力になってくれるはずです」
「……そうだろうか」
「はい!」

 そして、私はとびきりの笑顔で言う。

「リューは全然ひとりなんかじゃないです!」

 その金の瞳が大きく揺らめくのを見て、私は立ち上がる。

「だから、一緒に帰りましょう。リュー」

 もう一度、彼に手を差し出す。
 すると彼は先ほどよりも確かに強い眼差しで私の手を見つめ、そしてしっかりとその手を握ってくれた。

 ――!

 その瞬間、世界はまばゆい光で溢れた。


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