今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~
 結局、エステルは新しい店に入るたびに、喉の調子が悪い父親の代弁をしているのだと説明する羽目になったのだった。

 ある程度の情報を得たあとは、ふたりで価格帯の安そうな酒場に入った。

 エステルが思っていたような食事処は高級店扱いで、とても路銀が足りなかったからだ。

 雑多な酒場は客が多く、雑音が飛び交っていた。

 隅の席に案内されたエステルは、村の食事と比較するためにあえてただのスープとパンを注文したが、ゼファーはなにも求めなかった。

 ただでさえ安価な品を注文して気が引けていたエステルは、蒸したイモと豚肉を和えたものを追加で頼んだ。

「食べきれなかったらあなたのせいだからね」

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