今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~
(私もこの名づけは怖いと思う)

 苦笑したエステルだったが、特にレスターの言葉を気にはしない。

 その名をつけたのはエステルではなく、知らないどこかの誰かだからだ。

「作るのにちょっと時間がかかるけど、食べてくれる?」

「エステルの手料理なら何日でも待つけど」

 平然と答えたレスターにエステルがぎょっとしたのは内緒だ。

(『何時間も』じゃなくて『何日も』って言った)

 やけに妹に甘いレスターなら、本当に餓死寸前までエステルの料理を待つに違いない。

 そうなってからでは大変だと、エステルは無意識に帰路を急いだ。



 ふたりが村に戻ると、見慣れたのどかな光景が広がっていた。

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