□TRIFLE□編集者は恋をする□
「変な所ってどういう意味よ」
「いや、褒めてるよ」
「どうやっても褒めてるようには聞こえないんですけど」
「わかります。平井さんってひとりでもいただきますとかごちそうさまとか言うし、どんな些細な事でも目を見てありがとうって言ってくれるし、きちんと育てられたんだろうなって感じします」
そう言った三浦くんに、片桐もうなずく。
なんだかそう言われるとものすごく恥ずかしくて、聞こえないフリをして誤魔化した。
「平井ちゃん、料理できるならすればいいのに」
「だって、こんな仕事をしてて一人暮らしだと、料理する時間も気力もなくって。自分ひとりのために作るのは面倒だし、だからって友達を呼んで振る舞うほど気合の入った料理は作れないし」
「じゃあ、俺のために料理作ってくださいよ!」
身を乗り出した三浦くんに、眉をひそめた。
「なんで三浦くんのために料理作んないといけないのよ」
「一人分は面倒だけど、二人分ならいいんでしょ。平井さんの手料理食べたいなぁ」
「やだ、めんどくさい」
「けちー」