□TRIFLE□編集者は恋をする□
 

「片桐って何かスポーツしてたの?」

「大学までバスケしてた。なんで?」

「いや、鍛えてるなぁと思って」

「あぁ、身体動かすのがクセになって、今でもジムで走ったりしてるからかな」

なるほど。
綺麗に割れた腹筋や腕の筋肉をぼんやりと眺めながら納得する。

「そんなとこに突っ立って。一緒に入りたいのか?」

片桐の言葉で我に返った。

「あ!ごめん出てく!」

人が服を脱いでるところを眺めてるなんて、私は変態か。
慌てて狭い脱衣所から出て行こうとすると、ぎゅっと腕を掴まれた。

「きゃ」

ばさり、と音がして一瞬何かで視界が覆われる。
それが何か分かったのは、足元に落ちた自分の部屋着を見た後。
気付けば私はすっかり服を脱がされていた。

「ちょ、ちょっと……!なんで私の服まで脱がすのよ!」

動揺しながら腕で体を隠す。

「一緒に入りたいんだろ?」

片桐は慌てる私を軽々と抱き上げ、バスルームに入る。

「誰もそんな事言ってないって!一緒にお風呂なんてムリ!」

そんな私を無視して、片桐は私をバスタブに放り込んだ。

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