□TRIFLE□編集者は恋をする□

 

「片桐さんの彼女ですよ」

「はぁ!?」

「あれだけの美人ならモデルの代役でも文句ないでしょ」

平然と言う三浦くんに、思わず言葉を失った。

「え?そんな美人の知り合いがいるの?助かるー!ちょっと連絡とってみてくれない?」

私たちの会話を横で聞いていた新田さんにお願いされ、動揺しながら言葉を濁す。

「あ。あの、まだ来れるかどうか分からないので……」

「大丈夫じゃないすか?あの人、仕事してなくて家事手伝いだとか言ってたし」

とりあえず二人で話すため、三浦くんの腕を引きずるようにしてチャペルを後にする。

誰もいない廊下まで来て、三浦くんを睨んだ。

「ちょっと、どういうつもりよ」

「平井さんが女の子知らない?って聞くから答えただけですよ」

「でも、わざわざ人の傷口をえぐるような事しなくたって……」

片桐の事を考えたくなくて必死に仕事に打ち込んできたのに、片桐の彼女と一緒に仕事をするなんて、絶対いやだ。
しかも、あの人のウエディングドレス姿を見るなんて。

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