□TRIFLE□編集者は恋をする□
 

なんでわざわざそんな事を言うのよ!
本当にさっきから余計な事ばっかり言うんだから!

「了解でーす」

そう言って電話を切った三浦くんに、恐る恐るたずねる。

「片桐、なんて言ってた?」

「勝手にしろ、だって。もっと怒ったり慌てたりするかと思ったのに」

勝手にしろなんて。
私と彼女が顔を合わせても、片桐はなんとも思わないんだ。
それくらい、私の存在なんてどうでもいいんだ。

胸の辺りがもやもやして、手足が冷たくなる。
片桐の言動にいちいち動揺して振り回される自分に、嫌気がさした。

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