□TRIFLE□編集者は恋をする□
「だから、雪かきだってば」
「そうじゃなくて。普通そういう仕事は男の俺に頼むもんでしょ」
「そうなの?」
「そうですよ」
そっか。誰かに頼むなんて思いつかなかった。
ホテルの人が持ってきてくれたタオルを受け取った三浦くんは、私の頭を乱暴に拭いた。
「もう、こんな無茶して風邪ひいても知りませんよ」
「ごめん。この忙しい時期に風邪ひいたらみんなに迷惑かけるよね」
「……そうじゃなくて」
「ん?」
首を傾げて三浦くんを見上げると、また大きなため息をつかれた。
「本当に平井さんは仕事バカですよね」