□TRIFLE□編集者は恋をする□
今までは片桐の事を考えたくなくて無理して仕事に没頭してた部分もあるけど、やっぱり私はこの充実感が好きだ。
柔らかい雪の光を前に、純白のドレスを着た美咲さんがチャペルの十字架の前に佇んでいる。
「そのまま。笑わなくていいから、まっすぐにレンズを見て」
カメラマンの言葉に、美咲さんは静かにまばたきをしてカメラを見つめる。
雪が反射した柔らかい光は室内まで届き、ウエディングドレスと美咲さんと白い肌の上に影を落とすことなく優しく浮かび上がらせて、息を飲むほど綺麗だった。