□TRIFLE□編集者は恋をする□
撮影は無事終わり、スタッフは後片付けをはじめた。
「いやー、美咲ちゃん綺麗だったよ。写真できたら送ってあげるから、連絡先教えて」
「わぁ、ありがとうございます。嬉しいです」
「これ、俺の名刺。東京に来る事があったら連絡して。いつでも泊めてあげるから」
「ふふふ。それ撮影するモデルさん全員に言ってるんですよね?」
笑顔で話しながらカメラマンの岩本さんと連絡先の交換をする美咲さんを見つけ駆け寄った。
「美咲さん、お疲れ様でした」
「あ、平井さん」
私の顔を見ると、美咲さんは口元だけて小さく微笑んだ。
ドレスを着替えて私服に戻っても、やっぱりすごく綺麗な人。
思わずその顔に見惚れそうになる。
「お、じゃあ俺は片づけあるから行くわ」
「お疲れ様です」
私と入れ替わりに去って行く岩本さんに、微かに小首をかしげて小さく手を振る美咲さん。
その仕草も可愛らしくて、女の私まできゅんとしてしまう。
「美咲さんのお陰で無事撮影できました。本当にありがとうございます」
「私のお陰なんて。スタッフの皆さん、平井さんの事すごく褒めてましたよ。撮影の為に雪の中で奮闘してくれたって」
「いえ、それが私の仕事ですから」