□TRIFLE□編集者は恋をする□
「泣いてる女の子を一人で帰すのって後味悪いからイヤなんです。泣きやむまで俺がベッドでなぐさめてあげるから、今日はホテルに泊まりましょう」
そう言って、高速の出口の方へハンドルを切ろうとする。
「誰もなぐさめて欲しいなんて言ってないから」
「え?なぐさめて欲しくないんですか?」
「絶対ヤダよ。三浦くんになぐさめてもらったら、何されるかわかんないもん」
私が思いきり眉間にしわをよせて三浦くんを睨むと、吹き出すように彼が笑った。
「平井さん、すごい顔」
三浦くんが変な事を言うからこんな顔になったんでしょうが。
「とりあえず、泣きやみました?」