□TRIFLE□編集者は恋をする□
「電話、大丈夫だった?用事あるならいいよ」
「ん?」
「いや、なんか。無理やり私に付き合わせてるみたいで悪いなと思って」
私がそう言うと、片桐は呆れたように笑った。
「何を今更。お前が周りを巻き込んで暴走すんのなんて、いつもの事だろ」
「え。私そんなに暴走してる?
もしかしていつも周りに迷惑かけてた?」
思わず不安になって、片桐の顔をじっと見ると「バーカ」と大きな手で頭を乱暴になでられた。
いや、なでられたというよりは、こねられたって感じか。
「仕事だろ。気にすんな」
ぐしゃぐしゃの髪の私を見下ろして小さく笑った片桐は、確かにちょっと魅力的に見えた。
片桐が魅力的に見えるなんて、デガワの悪影響かもしれない。
「ねぇ、片桐ってモテるの?」
「は?」
「デガワが言ってたから。片桐みたいな男は今時貴重なんだって。黙ってても女が寄って来るタイプだって」
「ふーん」
片桐は興味なさそうに眉をひそめただけで話を流した。
モテるタイプって言われて喜びも否定もしないって事は、実際モテるんだろう。