□TRIFLE□編集者は恋をする□
 

まぁ、そう言われてじっくり見てみれば、確かに片桐は整った顔をしている。
身長は180cmは余裕である長身だし、たくましい体つきは外国人モデルみたいな独特のオーラがある。

「片桐って彼女いるの?」

「はぁ?」

「なんとなく、こんな仕事してたらデートするヒマもないだろうなと思って」

とくに根拠もなく、『いない』という返事を予想しながらそう言うと、「一応、いるよ」とこちらを振り返りもせず、当然のように答えた。

「あ……。いるんだ。そっかぁ」

予想外の言葉に少し動揺しながら、相槌を打つ。

そっか。彼女いるのか……。
こんなにいつも職場で顔を合わせているのに、片桐が恋人といる姿がまったく想像できなかった。
彼女と二人でいる時は、こんなにぶっきらぼうじゃなく、優しい事を言ったりするのかな。

「どんな女の人?」

「ネガティブで面倒くさい美人」

純粋な好奇心で聞くと、片桐はぶっきらぼうにそう言った。
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