□TRIFLE□編集者は恋をする□


 
「もう、なんでそんな事を……」

「だって、前から片桐くんと平井ちゃんはお似合いだからくっつけばいいなぁって思ってたんだもん」

悪びれもせずに笑うおばちゃんに、思わず脱力した。
あの電話のせいで泥沼状態になっているというのに……。と文句を言いたくなった。

「おまたせしましたー」

明るい声に振り返る。
ジュースを持った三浦くんが笑顔で病室に入ってくるところだった。

「はいどうぞ」

「あら、ありがとう」

おばちゃんは三浦くんからジュースを受け取る。

そして、「あ、そうだ」と、なにか思い出したように私を見た。

「平井ちゃん。ひとつお願いがあるんだけど……」



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