□TRIFLE□編集者は恋をする□
 

「そういえば、美咲さん遅いですね。電話してみようかな……!」

逃げるように身体を引きながらスマホを取り出す。
画面を見ると着信とメッセージが届いているのに気付いた。

あれ、片桐から電話がきてる。なんだろう仕事の用事かな。
とりあえずメッセージを確認すると、美咲さんからだった。

『ごめんなさい、岩本さんに会うのが面倒になったので、行くのやめます。平井さん、あとはよろしくお願いします』

彼女からのメッセージに目を見開く。

面倒になったって!あとはよろしくって!
岩本さんは美咲さんに会うために札幌に来たっていうのに、ちょっと無責任すぎる。

「どうしたの?」

私の顔を見て、岩本さんが不思議そうにスマホを覗き込んできた。

「あ、いや、なんでも……」

いくら岩本さんでも、会うの面倒になったなんて理由でドタキャンされたら怒るだろう。私は慌てて画面を隠す。

「なんか俺に見られちゃまずい事でもあるの?」

岩本さんは後ろから覆いかぶさるようにしてスマホを取ろうと手を伸ばしてくる。

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