□TRIFLE□編集者は恋をする□
「そんなに重くはないですけど、長時間撮影してるとやっぱり疲れますね。最近カメラを持つことが多いから、左腕ちょっと筋肉ついてきたかも」
いったんカメラを置き服のそでをめくって、「どうですか?」と美咲さんに向かって力こぶを作って見せる。
すると、美咲さんの眉間にまたシワがよった。
「バカみたい」
ちょっと機嫌が直ったと思ったのに、また不機嫌になってしまった。
私は普通に仕事をしているつもりなのに、なにがそんなに気に障るんだろう。
片桐がどうの、とかではなく、私が仕事をしている事に腹をたてているみたいだ。
「そうだ、美咲さん。撮影終わった物からパッケージ開けていってください」
何を言い返しても、きっと美咲さんは納得しないだろう。
だから、今はただ仕事をしようと気を取り直して指示をする。
「なんで私が手伝わないといけないのよ」
「私の仕事に興味があるから、わざわざここまでついて来たんですよね?」
図星だったのか、私の言葉に美咲さんは不機嫌そうに黙り込む。