□TRIFLE□編集者は恋をする□
 

「そ、そうじゃなくて。バイトを辞めるって編集長に聞いたから」

「なんだぁ。そのことですか」

「もう大学三年生で、これから就活で忙しくなるから仕方ないよね」

「まぁ、就活もあるんですけど。一番の理由は平井さんと片桐さんがくっついちゃったからですね」

「え……?」

驚いて顔を上げると、三浦くんは可愛らしい顔を意地悪に歪めて笑った。

「平井さんが好きだったのに、片桐さんと付き合って幸せそうにしてるの見るのは辛いし」

「あ……、ごめんね。あの……」

「なんて、冗談です」

慌て謝る私を見て、ケラケラと笑う三浦くん。

……冗談って。

「またからかったの?三浦くんはどこからどこまでが冗談なのか分からなくて困るよ」

「ぜーんぶ冗談です。平井さんを好きだって言ったのも、全部」

「え?」

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