□TRIFLE□編集者は恋をする□
日曜の朝。
また平井のスマホが鳴る音で目を覚ました。
シーツの中から平井の腕が伸び、手探りでスマホを掴む。
ぼんやりとしたまま画面に表示された発信元を見て、「うー……」と平井が低く唸った。
しばらく考えた後、着信を無視したままスマホの電源を切ってまたシーツの中に潜る。
その様子を眺めていた俺は、シーツを捲り上げ平井の顔を覗きこんだ。
「なんで出ないんだ?」
「あ、……片桐、起きてた?」
いきなりシーツをはぎ取られ驚いた平井が、俺の事を見て気まずそうな顔をする。
「また実家からだろ?出ればいいじゃん」
「えーっと、うん。まぁ……」
俺の追及に平井はしどろもどろになって目を泳がせる。
どうしても俺に、実家からの電話の内容を聞かれたくないらしい。