□TRIFLE□編集者は恋をする□
「平井さん本当に酔っぱらってるでしょ。すげー心臓の音。ドクドク言ってますよ」
三浦くんは私を腕の中に抱きしめて、優しく頭をなでながらそう言って笑う。
「いや……あのっ」
「それとも。こんなにドキドキいってるのは、アルコールのせいじゃない?」
三浦くんは何も言い返せない私の顔をのぞきこむと、ゆっくりと顔の横の髪をかきあげる。
そしてそのまま私の後頭部を支えるように手を止めた。
「耳まで真っ赤ですよ」
クスクス笑いながら、露わになった私の耳にちゅっと音をたててキスをした。
全身の血液が一気に耳に集中する。
三浦くんの唇が触れた場所が、今にも発火しそうなくらい熱い。
一気によくなった血流にさっきまでしこたま流し込んでいたアルコールが乗って、全身をぐるぐると回る。
混乱しすぎて脳みそが溶けだしそうだ。
三浦くんは、驚きと緊張で全身に力が入りガッチガチのままフリーズしている私の体を抱きしめる。
「平井さん固まってる。かわいー」
なんてのんきに言ってくすくす笑った。