□TRIFLE□編集者は恋をする□
 

何やってんだよ、なんて言われても……。
なんて答えていいのか、困る。

「俺が来なかったら、あのまま三浦に付いていくつもりだったのか?」

馬鹿な女を見るような彼の目つきに、思わず顔をそらした。
久しぶりすぎる男の人のぬくもりにぼんやりとされるがままになっていた自分が後ろめたくて恥ずかしい。

「あんな軽いノリで口説かれて、簡単にその気になってんじゃねーよ」

「別に、そんな……」

「いい歳して、女ならだれでも口説くような男に簡単に騙されるなよ。
ちょっと女扱いされたくらいで簡単に寝るくらい、そんなに男に飢えてんのか?」

「うるさい!片桐のバカ!」

私が酔いの勢いで、呂律の回らない口調で逆切れすると、片桐が不機嫌そうに眉を上げた。

「私だって、たまには女扱いされたいんだよ!
友達はみんなどんどん結婚していくし、気づいたらもう7年以上男の人と手もつないでなかったし、こんなんじゃ、女としてダメだって、思って……」

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