□TRIFLE□編集者は恋をする□
必死に膝を閉じようとする私を無視して長い指が深く潜る。
片桐の指先の動きに応えるように聞こえた粘度の高い水音。
「や……っ、んん」
指が動く度に響く音で、そこがどんなに熱くなってどんなに濡れているか手に取るように分かって、耳を塞ぎたくなる。
私は両足に力を入れ、崩れそうになる自分の体を必死に支える。
まるで全てがはじめての少女のように、彼の指に与えられる刺激を受け入れるだけで精一杯だった。
「ん……っ!」
片桐の首に手を回し、必死に縋り付いた。
28歳にもなった女が、一方的に愛撫されて一人で泣きそうな声を上げてるなんて、呆れられるかと思ったけれど、
片桐は少しも馬鹿にする様子はなく、
逆に私の幼い反応一つ一つを、熱っぽい視線でじっくりと見つめてくる。
その視線に呷られるように、どんどん身体が熱くなっていく。