□TRIFLE□編集者は恋をする□
「慌てすぎ」
頭から毛布をかぶった私を見て、片桐が面白がるようにクスクスと笑った。
「とりあえず裸のままベッドに寝かせたけど、ちゃんと服着せた方がよかったか?」
ぎしり、と軋んだベッドのスプリングで、片桐がベッドのはじに腰掛けたのが分かった。
「いや!このままでよかったですっ!」
意識が無い状態で服を着せられるなんて、脱がされるよりも恥ずかしいから!!
「酔いは醒めたか?」
「醒めました!醒めましたっ!!」
恥とともに一気に戻ってきた数時間前の記憶。
もう、恥ずかしくて逃げ出したくて、私は毛布の中で丸くなったまま、大声で叫んだ。
酔った勢いで同僚とセックスしてそのまま寝落ちするなんて、死にそうなくらい恥ずかしい!!!
「そっか。じゃあ」
片桐は私が酔いから醒めた事を確認すると、ぎしりと音をたててベッドの上に乗ってきた。
そして、私が頭からかぶっていた毛布を、いきなりはぎ取った。
「きゃー!!!ちょっと!毛布返して……っ!」
そう叫びながら、片桐に奪われた毛布を取り返そうと手を伸ばすと、その腕を掴まれ乱暴にベッドの上に押し倒された。