□TRIFLE□編集者は恋をする□
「なっ……」
なんでいきなり押し倒したりするのよ!
という私の抗議の言葉は、片桐の唇に塞がれてそれ以上続けられなかった。
裸の私をベッドの上に押し倒して、強引にキスをする男。
その唇と舌の感触に、いやでもさっきの廊下での行為を思い出して、勝手に身体が反応する。
「あっ……んん」
熱く、溶けだしそうになる自分の身体を抑えようと、小さく膝を擦り合わせた私を見て、覆いかぶさる片桐がくすりと笑った。
「ま……、待って片桐っ!」
「何?」
「煙草……!煙草吸いたいんでしょっ?」
「ああ、終わってからでいい。とりあえずこっちが先」
「やっ……!」
平然と言いながら、私の耳に首筋に唇を這わせる。
そのたびに私の口からは吐息と一緒に小さな声が漏れた。
やば……。
片桐のこのキスは反則だってば……!
「んん……っ!」
自分の口から吐き出されるどんどん荒くなっていく息と漏れる声で、余計に淫らな気分になる。