エリート御曹司はママになった初恋妻に最愛を注ぎ続ける

 亜椰と笑い合っていると、滑り台に飽きた胡桃が俺たちの元へ駆けてくる。

「おかえり。次はどこで遊びたい?」
「くるみ、おなかすいた」
「いっぱい遊んだもんな。じゃ、ご飯を食べに行こう」

 キッズカフェに移動し、胡桃が頼んだのはカレーライス。亜椰によると、毎日カレーでもいいくらい好きなのだそうだ。

 亜椰と俺はパスタとサラダ、スープのセットを頼み、早々に食事を終えた胡桃がキッズスペースのおもちゃで遊ぶ姿を見ながら、引っ越しや胡桃の幼稚園をどうするかなど、俺たち家族のこれからについて話し合った。


「今日はありがとうございました。家に帰ったら叔父さん達と話して、具体的なことをまた連絡しますね」

 辺りが薄闇に包まれる夕方、帰りも新幹線に乗るふたりを東京駅まで送り届けている最中、助手席の亜椰が言った。

 胡桃はカフェから出てチャイルドシートと乗せると同時にコテンと眠ってしまった。

 信号待ちのたびに後ろを振り返り、あどけない寝顔を眺めている。相変わらずその手にクマのぬいぐるみを握っているのもかわいすぎる。

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