エリート御曹司はママになった初恋妻に最愛を注ぎ続ける
「私……ごめんなさい。瑛貴さんにこれ以上惹かれるのが怖かっただけなんです」
震える声で、正直な気持ちを告げる。瑛貴さんは静かに私を見ていた。
「本当は再会してすぐ……いえ、もっと前から特別な人です。だって、私にとっても瑛貴さんは、初恋の相手だったんですから」
自分の気持ちを話しているだけで感情が昂ぶり、制御できなくなった涙が目に浮かぶ。
素直になったところで、私と彼が釣り合っていないと言う事実は変わらない。だけど、そのことばかり気にして自分の気持ちを殺すのも、別の意味で苦しかった。
「亜椰……」
感極まったように私の名を呼んだ彼が、背中に手を回してギュッと私を抱きすくめる。
押し当てられた広い胸から彼の鼓動が聞こえて、安心感とときめきを覚える。
しばらくして少し体を離した彼が、熱っぽい眼差しで私を見つめ、顔を近づけてくる。
緊張しながら目を閉じた私は、初めて恋をした相手に、初めてのキスを奪われた。
あまり人通りがないとはいえ、路上での大胆な行動に心臓がバクバク暴れる。