極甘悪魔な御曹司の溺愛は揺るがない【財閥御曹司シリーズ伊達家編】
そう声をかけて、床にトレーを置くとキッチンに戻った。
泣いてはいなかったから、明日になればケロッとした顔で見合いに臨むだろう。
何事にもポジティブで如才ない性格の姉は、伯父夫婦の自慢の娘。彼らをがっかりさせることはしないはず。
そんな風に思っていたのだけれど……。
「愛音〜! 大変よ!」
次の朝、伯母が私の部屋に血相を変えて飛び込んできた。
「ん? 伯母さん、なに?」
目を擦りながら起きる私に、伯母は激しく動揺して言った。
「琴葉が家出したの! 今日見合いなのにどうしましょう」
「い、家出?」
驚きの声をあげる私に、伯母はピンクの付箋に書かれたメモを見せた。
姉の字で【見合いはしません。ごめんなさい】とだけ書かれたメモ。それを見て、頭の中が真っ白になる。
「琴葉、家中探してもいないし、スマホにかけても繋がらないの」
姉の家出がショックで、おろおろする伯母にかける言葉も見つからない。
泣いてはいなかったから、明日になればケロッとした顔で見合いに臨むだろう。
何事にもポジティブで如才ない性格の姉は、伯父夫婦の自慢の娘。彼らをがっかりさせることはしないはず。
そんな風に思っていたのだけれど……。
「愛音〜! 大変よ!」
次の朝、伯母が私の部屋に血相を変えて飛び込んできた。
「ん? 伯母さん、なに?」
目を擦りながら起きる私に、伯母は激しく動揺して言った。
「琴葉が家出したの! 今日見合いなのにどうしましょう」
「い、家出?」
驚きの声をあげる私に、伯母はピンクの付箋に書かれたメモを見せた。
姉の字で【見合いはしません。ごめんなさい】とだけ書かれたメモ。それを見て、頭の中が真っ白になる。
「琴葉、家中探してもいないし、スマホにかけても繋がらないの」
姉の家出がショックで、おろおろする伯母にかける言葉も見つからない。