侯爵閣下。私たちの白い結婚には妥協や歩み寄りはいっさいないのですね。それでしたら、あなた同様私も好きなようにさせていただきます
【最終話】これからは三人で……
「アール、どうした」
侯爵がアールの名を呼んでいる。それが、すぐ近くではなく遠くにきこえる。
瞼を開けると、アンティークな飾りつけの天蓋が見えた。
「クーン」
「おおっ、アール。よかった。急に倒れたから、どうしたのかと焦ったぞ」
侯爵の歓喜の叫びが耳に痛いくらい。
んんんんん?
自分が仰向けの状態であることに気がついた。
「侯爵閣下?」
侯爵を呼んでみた。
小さくてかすれていたけれど、自分の耳にはちゃんと人間の言葉としてきこえた。
侯爵がアールの名を呼んでいる。それが、すぐ近くではなく遠くにきこえる。
瞼を開けると、アンティークな飾りつけの天蓋が見えた。
「クーン」
「おおっ、アール。よかった。急に倒れたから、どうしたのかと焦ったぞ」
侯爵の歓喜の叫びが耳に痛いくらい。
んんんんん?
自分が仰向けの状態であることに気がついた。
「侯爵閣下?」
侯爵を呼んでみた。
小さくてかすれていたけれど、自分の耳にはちゃんと人間の言葉としてきこえた。