初心な人質妻は愛に不器用なおっさん閣下に溺愛される、ときどき娘
「私よりも、娘に近い年頃ね」
ころころと笑うリオノーラを見て、罰の悪そうな顔をしていたのはイグナーツである。
「こんにちは、エルシーさん」
リオノーラの一言で、先ほどから緊張でガチガチに固まっていたエルシーの頬が、少しだけゆるんだ。
「夫からあなたたちの話を聞いて、是非とも仲良くなりたいと、そう思っていたのです」
笑うと微かにほうれい線が刻まれる。だが、けして老いを感じるものではなく、温かみを感じるようなものであり、好感が持てた。
オネルヴァはすっと息を吸う。
「わたくしも、このような場が初めてでして……。いろいろと教えていただけると、大変助かります」
「まぁ。そんなにかしこまらないで。早速だけれど、あなたたちに紹介したい方がいるのよ。エルシーさんも、同年代のお友達が欲しいわよね」
「おい」
「ですから、私は『おい』という名ではないと、何度も申し上げておりますよね?」
「ノーラ。少し、落ち着きなさい」
「あら、私はいつだって落ち着いておりますわ」
オネルヴァはどうしたらいいものかと考えた。レジナルドとリオノーラは喧嘩をしているわけではないのだろう。
ぽんぽんとやり取りしている会話の中にも、互いを信頼しているような、そんな気持ちが見え隠れする。
「閣下、オネルヴァ様をお借りしますわね」
そんなリオノーラの勢いに負けたのか、イグナーツは頷いていた。
ころころと笑うリオノーラを見て、罰の悪そうな顔をしていたのはイグナーツである。
「こんにちは、エルシーさん」
リオノーラの一言で、先ほどから緊張でガチガチに固まっていたエルシーの頬が、少しだけゆるんだ。
「夫からあなたたちの話を聞いて、是非とも仲良くなりたいと、そう思っていたのです」
笑うと微かにほうれい線が刻まれる。だが、けして老いを感じるものではなく、温かみを感じるようなものであり、好感が持てた。
オネルヴァはすっと息を吸う。
「わたくしも、このような場が初めてでして……。いろいろと教えていただけると、大変助かります」
「まぁ。そんなにかしこまらないで。早速だけれど、あなたたちに紹介したい方がいるのよ。エルシーさんも、同年代のお友達が欲しいわよね」
「おい」
「ですから、私は『おい』という名ではないと、何度も申し上げておりますよね?」
「ノーラ。少し、落ち着きなさい」
「あら、私はいつだって落ち着いておりますわ」
オネルヴァはどうしたらいいものかと考えた。レジナルドとリオノーラは喧嘩をしているわけではないのだろう。
ぽんぽんとやり取りしている会話の中にも、互いを信頼しているような、そんな気持ちが見え隠れする。
「閣下、オネルヴァ様をお借りしますわね」
そんなリオノーラの勢いに負けたのか、イグナーツは頷いていた。