初心な人質妻は愛に不器用なおっさん閣下に溺愛される、ときどき娘
「お兄様?」
「いや……。閣下はなかなか気難しい男のようだ」
その言葉にイグナーツは、ひくっとこめかみを動かした。
「オネルヴァ。では、また後で」
そう言ったアルヴィドはひらひらと手を振り、文官たちが集まっている輪の中へと消えていく。
その様子を、イグナーツは眉頭に力を入れて見つめていた。そんな彼に、オネルヴァももちろん気が付いていた。
パーティーの主役であるアーシュラ王女が入場し、オネルヴァもイグナーツと共にお祝いの言葉をかける。
アーシュラの隣には国王と王妃が寄り添っていた。
オネルヴァがゼセール国王と顔を合わせるのも初めてであった。イグナーツは国王と幾言か話をしており、オネルヴァは黙ってその様子を見ていた。
だが、その国王の視線がオネルヴァを捕らえる。
「それ以上、見るな。もういいだろう?」
「ああ。お前のそんな表情を見ることができたから、満足だ。ミラーンが言っていた通りで安心したよ」
オネルヴァはイグナーツに引っ張られるようにしてその場を後にした。
「いや……。閣下はなかなか気難しい男のようだ」
その言葉にイグナーツは、ひくっとこめかみを動かした。
「オネルヴァ。では、また後で」
そう言ったアルヴィドはひらひらと手を振り、文官たちが集まっている輪の中へと消えていく。
その様子を、イグナーツは眉頭に力を入れて見つめていた。そんな彼に、オネルヴァももちろん気が付いていた。
パーティーの主役であるアーシュラ王女が入場し、オネルヴァもイグナーツと共にお祝いの言葉をかける。
アーシュラの隣には国王と王妃が寄り添っていた。
オネルヴァがゼセール国王と顔を合わせるのも初めてであった。イグナーツは国王と幾言か話をしており、オネルヴァは黙ってその様子を見ていた。
だが、その国王の視線がオネルヴァを捕らえる。
「それ以上、見るな。もういいだろう?」
「ああ。お前のそんな表情を見ることができたから、満足だ。ミラーンが言っていた通りで安心したよ」
オネルヴァはイグナーツに引っ張られるようにしてその場を後にした。