初心な人質妻は愛に不器用なおっさん閣下に溺愛される、ときどき娘
アーシュラ王女の誕生パーティーは、日が沈むと王城内の大ホールへと場所を変える。だが、その前にイグナーツとオネルヴァは屋敷へ戻ることにしていた。それはもちろん、エルシーがいるためだ。
彼女を迎えに来た従者に預けるという方法もあるが、イグナーツ自身がエルシーと共に一度屋敷に戻るのを望んだ。
「朝から晩まで、あれに付き合っていたら疲れる」
エルシーが心配である一方、彼の本音はそれだったらしい。
結局、アーシュラ王女に挨拶をしたらすぐに会場を出てきてしまった。エルシーは「もう少しジョザイアたちと遊びたかったのに」とぶつぶつ文句を言っていたが、それを聞いたイグナーツは、より一層不機嫌な顔をする。
「お父さま、お母さま。お友達ができました。ジョザイア、ダスティン、アリシア、ブリジットです」
「まぁ。たくさんできたのですね」
「はい。ジョザイアは遊びに行ってもいいと言っていました。今度、ジョザイアのお屋敷に遊びに行ってもいいですか?」
だがイグナーツは腕を組んで目を閉じたまま、何も答えない。
「お父さま?」
「旦那様は、少しお疲れのようですね。たくさん、人がおりましたからね」
「でも、お父さまとお母さまは、もう一度パーティーにいくのですよね? エルシーはお留守番ですよね?」
「えぇ。そうですね」
オネルヴァはエルシーの手に触れる。
「できるだけ、早く帰ってきますから。リサとパトリックの言うことを聞いて、休んでいてくださいね」
彼女を迎えに来た従者に預けるという方法もあるが、イグナーツ自身がエルシーと共に一度屋敷に戻るのを望んだ。
「朝から晩まで、あれに付き合っていたら疲れる」
エルシーが心配である一方、彼の本音はそれだったらしい。
結局、アーシュラ王女に挨拶をしたらすぐに会場を出てきてしまった。エルシーは「もう少しジョザイアたちと遊びたかったのに」とぶつぶつ文句を言っていたが、それを聞いたイグナーツは、より一層不機嫌な顔をする。
「お父さま、お母さま。お友達ができました。ジョザイア、ダスティン、アリシア、ブリジットです」
「まぁ。たくさんできたのですね」
「はい。ジョザイアは遊びに行ってもいいと言っていました。今度、ジョザイアのお屋敷に遊びに行ってもいいですか?」
だがイグナーツは腕を組んで目を閉じたまま、何も答えない。
「お父さま?」
「旦那様は、少しお疲れのようですね。たくさん、人がおりましたからね」
「でも、お父さまとお母さまは、もう一度パーティーにいくのですよね? エルシーはお留守番ですよね?」
「えぇ。そうですね」
オネルヴァはエルシーの手に触れる。
「できるだけ、早く帰ってきますから。リサとパトリックの言うことを聞いて、休んでいてくださいね」