初心な人質妻は愛に不器用なおっさん閣下に溺愛される、ときどき娘
目が覚めてカーテンの隙間から外をのぞくと、いつもと違った景色が見えた。
窓の向こう側に広がるのは茜色の屋根。小高い場所にあるこの本邸は街を上から見下ろすように建っているため、この部屋からは家屋が見える。同じ色合いのものが規則的でありながらも、ところどころ乱雑に並んでいる様子が、この街並みの面白さでもある。ときおり、大きさの違う建物が点在していて、あれはなんだろうと思う。
背中から布が擦れ合う音が聞こえた。
「お母さま?」
どうやらエルシーが目覚めたらしい。
「おはようございます、エルシー。よく眠れましたか?」
「はい」
「では、ヘニーを呼びましょうね」
ベルを鳴らすと、すぐにヘニーが侍女を連れてやって来た。
ヘニーがカーテンを開けると、まばゆい光が差し込んでくる。昨日とかわって今日は天気がよさそうだ。
着替えを終え、食事を済ませる。
オネルヴァは、ヘニーと共にアルヴィドを受け入れる準備を始める。
といっても、ここに足を運ぶのはアルヴィドとその護衛だけであるため、決めることは数多くない。食事をどうするか、どう過ごしてもらうか。それが主な内容であった。
メニューの予定を教えてもらい、食料庫の在庫を確認する。滞在してもらう部屋にも足を運び、内装などにもあれこれと指示を出す。イグナーツもアルヴィドと共にこちらに来るだろうから、基本的な内容はイグナーツに任せればいい。
だが、ここに滞在している間、アルヴィドに不満があってはならないようにしたい。それは、イグナーツのためにも。そして、この国のためにも。
窓の向こう側に広がるのは茜色の屋根。小高い場所にあるこの本邸は街を上から見下ろすように建っているため、この部屋からは家屋が見える。同じ色合いのものが規則的でありながらも、ところどころ乱雑に並んでいる様子が、この街並みの面白さでもある。ときおり、大きさの違う建物が点在していて、あれはなんだろうと思う。
背中から布が擦れ合う音が聞こえた。
「お母さま?」
どうやらエルシーが目覚めたらしい。
「おはようございます、エルシー。よく眠れましたか?」
「はい」
「では、ヘニーを呼びましょうね」
ベルを鳴らすと、すぐにヘニーが侍女を連れてやって来た。
ヘニーがカーテンを開けると、まばゆい光が差し込んでくる。昨日とかわって今日は天気がよさそうだ。
着替えを終え、食事を済ませる。
オネルヴァは、ヘニーと共にアルヴィドを受け入れる準備を始める。
といっても、ここに足を運ぶのはアルヴィドとその護衛だけであるため、決めることは数多くない。食事をどうするか、どう過ごしてもらうか。それが主な内容であった。
メニューの予定を教えてもらい、食料庫の在庫を確認する。滞在してもらう部屋にも足を運び、内装などにもあれこれと指示を出す。イグナーツもアルヴィドと共にこちらに来るだろうから、基本的な内容はイグナーツに任せればいい。
だが、ここに滞在している間、アルヴィドに不満があってはならないようにしたい。それは、イグナーツのためにも。そして、この国のためにも。