二次元に妻を奪われたくないスパダリ夫は、壮大すぎる溺愛計画を実行する
「りょ、涼先生……」
「ん?」
「ゆ、指……」

 香澄が何を言いたいか察した涼は、そのまま香澄の手首をより強く掴み、香澄の指先をちろちろと舐めてから、そっと唇を離した。

「指が、どうしたの?」
「な、ななななんなんで……舐め……」
「ん?」

 香澄が顔を真っ赤にさせながら訴えると、涼は指先に軽くキスをしてから

「火傷の跡が残ったら、香澄は痛いでしょう?」

 そう言いながら、また香澄の指を香澄に見せつけるようにぺろりとひと舐め。
 涼の舌の感覚は、香澄に快感を与えてしまい、脳からムズムズしてしまった。

「そ、それなら水道の水でいいじゃないですか……」
「こっちの方が早かったから」

 いたずらっ子のような目をした、涼の綺麗な顔がぐっと香澄に近づいてくる。
 香澄が世界で1番大好きな顔との距離が、約10cmほどになったところで、香澄は涼の目的を察して自然と目を瞑る。

「いい子だね」

 涼はそのまま、今度は香澄の唇をぺろりと舐め始める。
 唇で唇を挟んで、また舐めて、それから香澄の口内をも舌で優しく愛する。
 そんな、優しさと激しさが混じったキスをするのが、涼が帰宅した時のお決まりとなっていたから。
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