【書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
「本当ね、烏滸がましいわ。もう少し周りを見たほうがいいわよ?」
「わたくしに嫉妬しないでくださいますかぁ?そんな風に負け惜しみばかり言って恥ずかしくないのかしら?」
「あははっ、恥ずかしいのはどちらかしら」
「そう言うなら殿方にプレゼントする刺繍くらいご自分でなさったら?」
「なっ……!」
「ほら、そうやってすぐにボロを出す」
シャルルは令嬢達の指摘に顔を真っ赤にして俯いていた。
どうやらお茶会に出ながら大量な刺繍を配っていたため、自分で作っていないことがバレてしまっていたらしい。
シャルルは暫く顔を上げられなかった。
クスクスと耳障りな笑い声に怒りが込み上げてくる。
「皆様、おやめない」
「アリーリエ様……!」
「申し訳ございません。アリーリエ様。シャルル様がアリーリエ様を悪く言うから許せなくて」
「い、言いがかりはやめてくださる?」