【書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
「怖いか?一度外に出てもいい」
「大丈夫、です」
「緊張することはない。俺の側にいろ」
「……はい」
クラレンスが心配そうにカトリーナを見ている。
カトリーナはこうして直接、クラレンスと顔を見て話せることが嬉しくて思えた。
「クラレンス殿下と、こうして顔を見てお話しできるのは嬉しいです」カトリーナが無意識に微笑みながら言うと「そうか。ならばカトリーナの前ではなるべくこうしていよう」と言ってクラレンスも笑みを浮かべた。
二人の甘い雰囲気を見てか、周囲は騒然としている。
ニナとトーマスは誇らしげに頷いている中で「ついにクラレンス殿下が……!」「あのクラレンス殿下に女性が触れているのか?」という驚きの声が上がっていた。
カトリーナを革張りの豪華なソファに座るように促されて腰を掛けると音も立てずに紅茶が出てくる。
その技術を見習いたいと観察している間、クラレンスはニナの共に店員と話をしている。