【書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
カトリーナはクラレンスの言葉を聞いて目を丸くした。


「俺はカトリーナを幸せにしたい」

「……え?」


クラレンスはカトリーナにそう言って手の甲に口づける。
カトリーナは驚き、肩を揺らした。


「こうして共に過ごして、心安らぐ女性ははじめてだ。俺はカトリーナのことを愛している」

「……!?」


カトリーナはクラレンスの想いを聞いて衝撃を受けていた。


「わ、私をですか……!?」

「ああ」


いつもと変わらない表情でカトリーナを見ているクラレンスを見て、次第に顔に熱が集まってくる。


「クラレンス、殿下が……?」

「ああ」


突然の告白に混乱していた。


「カトリーナの気持ち次第では、結婚して欲しいと思っている」

「けっ、結婚……!?」

「ああ、すぐにでも」


カトリーナは混乱から手を左右に動かしていた。
全てを持っているクラレンスがカトリーナを選ぶ理由がわからなかった。


「な、なっ……なんで、私を?」

「カトリーナは俺を恐れずに手を取ってくれた。どんな時も真っ直ぐで純粋で裏表がない……その純真さに心を惹かれた」

「~~~っ!」


真っ赤になるカトリーナの顔を見て、クラレンスはそっと頬を撫でた。
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