【書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
「その反応は期待してもいいか?少しでも俺に気持ちがあると思ってもいいのだろうか」
カトリーナはクラレンスの問いかけに素直に頷いた。
「カトリーナを幸せにしたい。いや……幸せにする」
「……!」
「カトリーナを守るためにも、その手続きをしたい。だから俺の手を取ってはくれないか?」
カトリーナはクラレンスの伸ばされた手を取ろうとして、手を止めた。
大きな不安が頭をよぎる。
クラレンスがカトリーナのことを調べたというならば、全てを知っているはずだ。
今まで貴族の令嬢として、シャルルのように育っていないカトリーナがこの国の第一王子であるクラレンスと釣り合うはずがない……そう思ってしまう。
「本当に……私でいいのでしょうか?」
「……」
「クラレンス殿下は知っていると思いますが、私は……クラレンス殿下の側にいられるような人間ではありません」
「何故だ」
「生まれも育ちもよくありません。クラレンス殿下には相応しくないと……そう思うのです」